2020/07/20

移動運用設備 電源まわり

18MHz、430MHzを運用していると移動運用時の装備に関してご質問を頂くことがあります。
その度にお答えするのですが、電源関係は口だけで説明してもよく理解して頂いていない感じを受けることが多いので、当局の覚えの為にも残したいと思います。

まず、中心となるのはバッテリー。
車のエンジン始動用のバッテリーは容量の割にはお高いので、当局はマリン用ディープサイクルバッテリーを使用しています。
メインバッテリー ACDelco M31MF 115Ah 重さ26Kg

サブバッテリー ACDelco M27MF 105Ah 重さ24Kg

運用時間にあわせて使い分けていますが、道の駅移動では2つのバッテリーを並列につなぎ、200Ahオーバー体制で運用しています。
もちろん、重たいです。
HONDAの発電機EU16iも使用していますが、こちらの発電機が断然、軽いです。

いろいろな方が訪れる道の駅では運用中にエンジン音をずっと出したくないと思っています。
静穏タイプの発電機でもマフラーが小さいために排気音が大変気になります。
慣れると気にはならなくなりますが、慣れていない人はうるさいのでは?と思い、人のいないところ以外では使用していません。
最近は、雨が多いので発電機、使用できません。(笑)

番外編
バッテリーは使用後は充電しなければなりません。
当局の使用している充電器です。
ACDelco AD-0007とAD-0002

通常はAD-0002で充電しますが、急速充電時・2つまとめて並列充電する時はAD-0007を使って20A~30Aで充電しています。

話を戻して。
バッテリーにリグの電源ケーブルを直接接続しても送信できますが、フルパワー出なかったり、急に電源が落ちたりetc. とならいように、12V→13.8Vのアップバータを使っています。
昇圧機(アップバーター) UP-1230B (30A)

アップバーターをバッテリーとリグの間に入れると、リグの電圧計で50W送信時、FMで12.8V前後、SSBで13.5V前後をキープしています。
たいへん精神衛生によろしい。
インバーターノイズの周波数変更ボリュームも裏面についているので、オフセットできます。

アップバーター使用時には、周波数によっては思いもしないノイズが出ます。

たとえば、送信時に20A使うとします。
アップバーターも13.8V 20Aがんばって供給してくれますが、受信に移った瞬間、使用電力が急に少なくなります。受信時に1A使うとすると、送信時との差19Aが過剰となります。
その19A分を昇華させる間、ノイズが出ます。
それを少しでも吸収するためにキャパシターを並列につないでいます。
カーオーディオ用のキャパシター(電解コンデンサ)3F(ファラッド)

すべてのノイズがきれいに消える訳でもないですがあまり気にならない程度にはなります。
急に大電流が流れる時も息継ぎが気にならない程度には頑張ってくれているようです。
これがキャパシターの本当の使い方ですが。

残ったノイズ、ビートなどはリグのノイズフィルターを使ったり、後付けのAFノイズフィルター、耳フィルターでカットします。
当局の耳がノイズに対してあまり敏感では無い為か、QSO中はノイズが殆ど気になりません。


7月27日、RS-18 道の駅 たくみの里 予定しています。
各局、コールください。

0 件のコメント: